一戸建てリフォームと断熱

一戸建てをリフォームする時に、壁部分まで手を加えて断熱性能を上げる事ができます。
20年ほど前の断熱と、今の新築の注文住宅の断熱では性能が全く違います。
断熱、耐震などの性能は格段に上がっています。
今の技術の断熱を採用した家と昔の家とでは、外気温が同じ家の中で冷暖房を使わない全く同じ条件にした時に、体感温度が全く違います。
広い風通しの良い昔ながらの平屋住宅と違って、20年ほど前の住宅は断熱性能が低いのに換気もうまくできておらず、風通しも悪いため、夏に外出後の閉め切った家に入るとむわっと息苦しいほどの暑さを感じる事があります。
まるで陽のあたる場所に放置していた車の中に戻ったような暑さになっている事もあります。
現代の断熱性能を満たした家であれば、そこまでの暑さは感じません。
暑いけれども息苦しいような事はありません。
温度計で図ると分かりやすいですが、10度近く差が出る事もざらにあります。
もし、リフォームをするのであれば、そういった所まで手を入れる方が、快適な家にする事ができます。
間取りや、古くなったバス、トイレなどを優先しがちなリフォームですが、住宅の質を高めることはその後の暮らしの快適さを大きく左右します。
注文住宅で新築の家を建てるよりは、基礎や柱、屋根などは使う事が出来るので、価格も抑えることができます。
昔と違って今は3世代で住み続ける事が可能な、長期優良住宅を政府が進めている事もあり、補助のある自治体もあります。
せっかくリフォームをするのですから、住宅の性能を高めて、次世代に残せる家づくりをする事がおすすめです。

断熱性能が上がることでのメリットは、気温面での体感的な過ごしやすさだけではありません。
窓からの隙間風や、外気による影響が少なくなると光熱費はぐんと下げることができます。
環境面に配慮したエコな生活をしたくても、そこに我慢が必要となると続きませんが、自然とそれが可能な住宅にしておけば良いのです。
家の中の空気が安定していると、健康面でも安心です。
よく、冬の寒い日に、脱衣所やお風呂、トイレといった冷暖房を使わないような箇所で倒れるお年寄りが増えるといった現象があります。
気温差に身体が付いていけずに、心筋梗塞や脳梗塞を起こしたりするのです。
健康面でも断熱がいかに生活の質に大切かが分かるエピソードです。
是非、リフォームをする際には断熱の性能も考慮に入れた家の作り直しをする事がおすすめです。