一戸建てリフォームと税金

一戸建てのリフォームを行う場合に気になるのが、税金の扱いです。よく、更地にして新築の家を建てる場合には固定資産税が上昇し、リフォームの場合には固定資産税が変わらないという話を聞くことも多いものですが、実際にはそれほど単純ではないものです。
固定資産税の考え方は、建物の評価額により決まります。その為、一戸建ての場合にはその建物が住宅としてどのくらいの価値が有るかを一定の基準に照らしてその評価額を決め、これに基づいて固定資産税の税額を決めます。したがって、リフォームだから固定資産税が変わらないということは一概には言えないのです。
但し、一般的には住宅を維持するために最低限必要な工事として屋根を修理したとか、外壁を塗装した、若しくは壁紙を張り替えた程度であれば固定資産税が変わることはないと考えられます。この程度の修復では建物の価値が大きく変わるとは考えにくいからです。但し住宅を増築したり、屋根を新しい物に全面的に交換したり、浴室を新しく交換したりした場合には建物の耐用年数が変わることが予想されるため、固定資産税は増加する事が予測されます。
又、地方自治体では定期的に住宅の外観調査を行い、建物の価値の再評価を行っています。その為、リフォームをした年には固定資産税が変わらなくても。再評価の際にリフォームして建物の外観が新しくなっていたり、建物の面積が大きくなっていると分かった場合には固定資産税が見直されることになります。又、場合によっては家の中まで調査を行い、従来の固定資産税の算出根拠と照らし合わせるということを行う場合も有ります。その為、税金に影響しない範囲がどこまでなのかについては一概には言えないということになるのです。
そのため、リフォームを行う際には信頼出来る建築士や工務店などに税金の点について確認しておくことも大切です。信頼出来る建築士や工務店であればその経験から税金の変化や、様々な手続きなども熟知しているので、最適な方法を考慮してくれます。さらにリフォームの際の補助金制度などもよく知っているので、これらを上手に利用することで、総合的に出費を抑えることも可能になります。
もっともよい方法は、新築で家を建てる際にはじめに出来るだけリフォームを行わないで済ませるような住宅の構造にしておくことです。注文住宅の中には、将来的なリフォームを考慮した様々な構造の物もたくさんあるため、これらを上手に利用して税額についても予め調べておくことが大切です。